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2017年 10月 05日

2017年シーズン終了。お疲れ様でした。

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天候がすっきりしなかった今シーズン、完全燃焼出来ていない店主は最後はビシッと決めて終わりたいと通い慣れた南アルプスへ。
今シーズン締めくくり、清々しい秋空の下、1年振りに主峰の姿を拝む。
若い頃から何回もここまで来ているが、一度もてっぺんまで登りたいと思ったことは無いなぁ。
それでもその姿は見る者を有難い気持ちにさせるものだ。
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今年の締めは、上流部で先行者が立ち去ったであろう夕刻のプライムタイムを一気に釣り上がるという強引な計画を目論んでいたのだ。
通常5、6時間かけて釣るコースを日没までの2時間半で美味しい処だけつまみ喰いして駆け抜けるという卑しい魂胆なのであった。
ここぞという大場所から8、9寸がなんとも素直に出て来てくれる。やっぱり狙った通りだなぁ。と陽の傾きかけた溪の中で一人ほくそ笑む。
しかし、忙しい。腕時計とにらめっこで半分小走りの遡行が続く。残り時間を考えると釣果を写真に収める時間ももどかしい。
美味しそうだけれど細かいポイントは、断腸の思いで駆け抜ける。
最後の最後の大場所で今日一の良型が流したフライを見切って反転した。「うわー、このシーズンの終わり方は不味いだろぅ」
焦りつつもしばらく時間を置きフライパターンを変えてもう一度慎重に流すが反応無し・・・。「やばい、タイムリミットだ」
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予定した時間より遅れて退渓予定の沢の出会いに到着する。ここまでくれば勝手知ったる、の筈が数年振りに見る沢は様変わりしている。
竿をたたむ時間ももどかしい。背中からヘッドライトを出す時間も惜しんで闇雲に前進する。ちょっとパニックになっている自分を自覚する。
以前通い慣れたルートが雑草に覆われていてるのを発見して遭難の二文字が頭を過ぎる。「落ち着け、落ち着け」自分に言い聞かせる。
「悠々として急げ」開高大兄の言葉が頭に響く。踏み跡を見つけるのを諦めて沢伝いに前進しよう。そうだ、何も見えなくなる前にヘッドライトを出そう。
新調したペツルの明るさが頼もしい。転んだり、四つん這いになったりしながら半泣きで前進しやっと踏み跡を発見。
真っ暗になる寸前ぎりぎりで林道に這い上がる。
年甲斐もなく危なっかしい計画を立てた事を反省しつつ闇の中をトボトボ下山。一つ分かった事は、こういう釣り方は思いの外楽しく無いって事。
来年は、もうちょっと年相応の楽しみ方をしないとなぁ。

みなさま2017シーズンお疲れ様でした。KEEP ON FISHING!
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by angloco | 2017-10-05 18:02 | DIARY


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